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<タイヤの種類> 


MTBのタイヤには、大まかに分けて、「ブロックタイヤ」、「センターリッジタイヤ」、「センタースリックタイヤ」、「セミスリックタイヤ」、「スリックタイヤ」の5つがあります。あとは、あまり一般的でない「スタッドレスタイヤ」と「スパイクタイヤ」があります。

ちなみに、MTBの標準タイヤサイズは26インチで、他に29インチ(ツーナイナー、29er)と、24インチがあります。



>>ブロックタイヤ


DH向けのブロックタイヤ

さて、ブロックタイヤが、本来MTBが最適化されているタイヤです。走る場所が場所っていうのもありますが、ブロックタイヤは、そのブロック分外周が大きいので、タイヤ規格とフレームは1サイズ大きく設定して設計されています。
ですから、極細スリックのようなブロックの無いタイヤを履くと、外周が少し短くなります。これはギア比にも影響してくるし、メーターなんかの速度表示も狂います。

これはタイヤ幅も関係してるんですが、MTBは標準で1.95インチ幅で設計されるので、1.25などの細いタイヤを履いたときも外周が短くなります。

両方並べてみれば分かりやすいんですが(そのうち写真撮ります)、直径にして5cmほど小さくなるので、外周は15cm以上短くなっていることになります。
ということは、インチで言うと、24インチと同等のサイズになっていることになります。。
まあ、この辺はギア比でカバーすればいいんでしょうね。


XC向けのブロックタイヤ

ブロックタイヤでも、このように意外とスマートなパターンの物も多いです。これはXC向けのタイヤなのですが、XCなのでオンロードも走りやすく設計されているようです。

MTBは、どんな所でも行けるのが強みなので、ブロックタイヤに拘って装備してみるのも良いかもしれませんね。

かくいう私も、いろいろタイヤを試着した結果、またブロックに戻ってきましたから(^_^;)



>>センターリッジタイヤ

これは、「オンロードも快適に走りたいけど、タイヤ交換せずにダートも走りたい」という欲張りなニーズに応えるタイヤです(笑)
センターに、ブロックが繋がっているパターンがあり、転がり抵抗を軽減して舗装路での走行性能を確保しています。
それでいて、ブロックタイヤ並みのブロックパターンを持っているので、ダートでもそこそこ食いつきます。

ですが、「なんでもこなせる物」に共通して言えることなんですが、全てが中途半端なんですよね〜。オンロードでも、ブロックに比べれば快適かもしれないけど、絶対的に快適かと言われれば、否です。

ダートに入っても、やはりブロックタイヤのようには攻められません。まあ、私が試したこのタイヤが1300円という最低価格帯のタイヤだったせいもあるんでしょうけど・・・高いセンターリッジは、また違うかもしれません。

特に、タイヤ重量が軽いタイプであれば、舗装路での快適性がかなり向上すると思います。



>>センタースリック・セミスリック


センタースリックです

この2種類のタイヤは、よく同じものとして分類されていることが多いですが、厳密には違います。

左の写真のように、タイヤの真ん中だけがスリックになっていて、外側がブロックパターンのタイヤが、「センタースリック」です。
「セミスリック」は、写真のタイヤにあるブロックを全て取り除いて、センターにある排水用の浅い溝をもう少し増やした感じのタイヤのことです。

まあ、一緒にしても問題はないのですが、話に食い違いが出ると面倒だし・・・(^_^;)
一応、参考までに。

このタイプのタイヤも、やはり中途半端です。ですが、「センターリッジより舗装路に特化して、ダートも走れるタイヤ」と考えて置けば、長距離ツーリングでは有効かもしれませんね。まあ、軽量であることが前提ですが。。。



>>スリックタイヤ


完全なスリック

完全にオンロード専用タイヤです。これでダートに入ると、パンクするとかしないとか(笑)。 少なくとも、パンクする前にコケそうですが。

このような、パターンを全く持たないタイヤは、その分だけタイヤを構成する材料を減らせるので、他のタイプのタイヤに比べて軽量化しやすいという利点があります。

また、溝が無いのでその分路面抵抗が少なくなり、舗装路での巡航性能が向上します。
ですが、綺麗な路面でないと意外と抵抗があり、速度が上手く乗りません。それに、空気圧も高いので振動も、場合によってはキツイですね。

ですが、路面状況がよけれは、他のどのタイヤよりも快適に走行できます!