<2012年1月18日>
駆動系・制動系


さてさて、今日は注文しておいたパーツ類が到着するであろう日なのであります!

というわけで朝からテンションが微妙に高い(笑) ハタから見れば妙なテンションに見えたことでしょう(汗)

荷物の追跡サービスを利用して、しつこく位置を確認します(^_^;)

朝の8時26分に配達に出発したようですね。








確かに配達中なのであります。








現在時刻

ガッテム!!!

なぜか分かりませんけど、いつも配達ってなると午後になるのです。。。
2000円とかそれ位の小さな買い物のときなら

「あ〜安い決算は後回しなのかな〜」(←ないけど)

とあきらめることもできるのですが、今回は何せ37000円。私にしてみたら、超高い買い物なのです(笑)

「早く来い!!」

明日から教習所に行かなくてはならないので、今日中に仕上げたいのです。。。しっかし、この時点で14時50分です。作業の開始は夕方からか〜・・・

最悪(?)の事態も想定して、明日教習所まで乗っていく為の自転車を確保しなければなりません。気を紛らわすのも兼ねて、軽く古いルック車のレストアをしてみました。

と言っても、スポーツ走行を行うわけでもないので、ホントに「軽く」。

気になっていたチェーン・スプロケのクリーニングと、信じられないくらい引きが重いVブレーキの交換。

あとはエアの補充くらいですかね。

このVブレーキは買ったときから付いていたものなのですが、PROMAXとかいうメーカーのブレーキのようで、型番もなにも見当たりません。それに、シューの片べりも酷く、レバーも異常に重いのです。。。

「さすがルック車」と言ってあげたくなるくらいの代物です。

とりあえず外してみますが、外した瞬間!!!異常なテンションの掛かったリターンスプリングが飛び出します・・・

「こんなにテンション掛かってたら、そりゃ重いよな・・・・」

前後とも外し、余りもののALIVIOグレードのVブレーキを引っ張り出してきました。

ワイヤーとか変えるのは面倒なので、ブレーキだけです。。。

剛性は悪くないですし、ブレーキシューは、いわゆる「ガシュー」から「BBB」の「QUAD STOP」に交換しているので、感触はかなりイイです。

正直、レバーの軽さには、少し嫉妬します(笑)



SHIMANO TOURNEY

ルック車御用達のターニーグレードのディレイラーです。

ですが、まあ変速はしっかりしてくれるので、教習所通いには十分でしょう。フルサスだし、乗り心地も良いはず。

・・・あ、アウターキャップ無いじゃん。まあいいや。




夕日が眩しい・・・

お隣(「となり」ね)は立て替え工事中です。






15時30分 ようやく荷物が到着します。

まあ、着いただけ良かったとしましょう・・・




さあ、箱を開けていきましょう!!!

待ちに待った、新しいパーツ達です!

今回注文したのは、油圧ブレーキレバー、油圧ブレーキキャリパー、ディスクローター、リアディレイラー、カセットスプロケット、シフター、チェーンです。

一応、全て「Deore」以上のグレードで揃えてみました。シフターとスプロケがDeore、ブレーキ類とリアディレイラーがDeoreXT、ローターとチェーンがSLXって感じです。

並べてみます

DeoreXTくらいのグレードになると、パッケージングも高級感がありますね〜

箱を開けてしまうのがもったいない位です(笑)

ですが、空けないと始まらないので空けていきます。もう16時まわってるしね(爆)



まずは、ブレーキレバー。

左右セットです。購入時、何故か左右別で買うと左右セットの半分(!)の値段で買えてしまうので、左右別で買うつもりでいました。

しかし、あまりにも価格差が大きく、「何か裏がある」と思って調べていたら、どうやら左右セットにはオイルとホースが付属しているようです。

で、別で買うとそれらの付属品はなし。別でオイル等を買ってもそれほど安くならないので、結局左右セットを購入しました。
右レバーがピンク、左レバーが青のビニールに包まれています。

次にキャリパー。

複雑な機械構造が無い分、メカニカルディスクよりスッキリした見た目です。

それに、重量もこっちのが軽かったり・・・




キャリパーのホースを接続する部分のOリングです。各3個入っていたので、予備は1つずつです。

これはレバー側に入っていたものなのですが、「キャリパー側にも入ってるかな〜?」と思って見てみましたが、流石に入っていませんでした(笑)



右側は、シフターも交換するので、取り付け順序的に、先にシフターだけ設置します。

まだ乗ってないから何とも言えませんが、シフターもグレードが上がると操作感が大分良くなってる気がします。



そしてレバーを取り付けて、ホースの長さを合わせます。

あまり短いと、ハンドルを切ったときにホースに負荷が掛かるので、かなり余裕を持たせて切断します。(リアの場合)

ですが、フロントはハンドルを切ってもキャリパーが一緒に動き、ホースを引っ張ることが無いので、丁度いい長さで切断します。

で、切断なんですが・・・
ワイヤーなら、ニッパーで適当に切って、細い工具を内側に突っ込んでグリグリしてやれば良かったわけなんですが。。。オイルホースでは、そういうわけには行きません。カッターで丁寧に、切断面が綺麗な円を描くように、慎重に慎重に切っていきます・・・

切断完了

そして、レバー側から写真の順番で、各部品を通していきます。

・・・たぶん(笑) 説明書読んでないもんで






で、ここがちょっと鬼門。

レバー側のホース先端に、左の写真のような、キノコみたいなパーツを埋め込むのですが・・・

プライヤーと付属の治具?(黄色いやつです)でホースを挟んで、プラスチックハンマーで思いっきり叩きます!!

叩きます!!!!・・・叩きます!!!・・・叩きます・・・・・・・・・

硬い!!!!!

最後まで入んないじゃん・・・力は入るんですが、ホースが治具の中を滑って行ってしまってキノコが中々入っていかないのです・・・

仕方ないので、押さえる手を持ち直し、全体重を掛けて固定。そして、渾身の一撃!!!!!(笑)

・・・なんとか入った・・・これ、2回もやんの?
説明書では、「バイスで挟め」って書いてありますね・・・


これくらいで十分でしょう

さて、写真右端のように、しっかりとキノコが入ったところで、オリーブにグリスを塗ります。

オリーブはリザーバタンクと結合するところで、献身的にオイル漏れを防ぐ健気なやつです(笑)
ロックナットで締めこんでいくと、オリーブが食い込んで、完全にシーリングされます。しっかり食い込ませるためにも、グリスを塗っておきましょう。あ、程ほどにね。

ちなみに、このオリーブは再使用不可のパーツですので、容赦なく締めこんで大丈夫です。

ぐいぐいぐい・・・うりゃ!!(°皿°)

後で見たら、締め付けトルク14N・mになってた(笑)
完全に超えてるな。20N・mくらいで締めちゃったよ・・・

でもまあ、しっかり締めましょう。要は、オイルが漏れなければ良いんです。極端に強く締めなければ大丈夫ですから。8mmのスパナを使います。


リザーバタンクのブリードスクリューを外して・・・

あ、写真ではボールレンチを使ってますけど、慣れていない場合、ナメる恐れがあるので止めた方がいいと思います。




はい出ました、「じょうご」です。

シマノが考案したのかどうかは知らないけど、ブリーディングを簡単にしてくれるらしいです。

個人的には、今までのやり方の方が、やりやすいと思うんですけど・・・

これを、ブリードスクリューのついていた所にねじ込んで行きます。このとき、しっかりとOリングが嵌っているか確認して置いてください。もしOリングに異常があると、ブリーディング最中にオイルが漏れてきます。

次はキャリパー側を準備していくわけですが、ここで「7mmめがねレンチ」が必要になってきます。今回新たに購入しました。ちょっと高くて780円でした。

まあ、無くても小さいモンキーレンチや、普通の7mmスパナ、最悪ペンチ(^_^;)なんかでも出来たりするんですけどね・・・

あったほうが遥かに作業しやすいのは、確実です。

あ因みに、ラチェット機構(一方向にしか力が掛からなくて、反対は「チッチッチッ」っていうやつ) が付いているやつはダメです。右にも左にも回すし、途中で反転させることができないので。

レバーで回転方向を切り替えられるのでも、すばやく締められないので止めた方が賢明です。

こんな感じになります。

一度セットすると、外せないのです。。。

このチューブの中は、エア抜きの際に出てくるオイルが通るので、迂闊に外すとオイルをぶちまける結果になりそうです。


チューブの先には、このようにビニール袋を取り付けておくのですが、私はここで一工夫。

どーせここに入ったオイルは再利用しないんだから、先にウエスを中に入れといて、ビニールに入った瞬間に吸わせてしまいます!

これで、不慮の事故を防げます(笑)


こんな感じ





詳しい話は長いから省きますが、こんな感じでオイルを充填していきます。

このとき、細かい気泡を抜いていくのに、このように軽くオイルホースを叩いてやると、残留エアーが上に上がってきやすくなります。

レバーを握って離して、握って離して・・・


ここでちょっと事件がっ!!

フロントは何事も無く終わって、「ちょろいね〜」って思ってリアの作業に入りました。
ホースをキャリパーに接続する部分にOリングをセットして、接続。レバー側にも接続してオイルを入れていきます。

ぽた・・・ぽた・・・・

ん?何だ? 何かいやな予感のする音が聞こえたような気がしました。リアはキャリパーがレバーから遠いので、フレームにセットせずに手元まで持ってきて作業していたので、直ぐに状態をチェック。

すると、キャリパーを持っていた手の作業手袋が、なんとオイルまみれ!!!

「なんだー!!」

よく見ると、ホースとキャリパーの接続部からドンドン漏れています!!

「ヤバイ!!!!」

直ぐにブリードスクリューを締め、オイルじょうごを取り外し、充填作業中止!!

増し締めしたりしてもオイル漏れは一向に止まらず、「なぜー」と思いながら、とりあえず外して確認してみる。

やっちまったZE☆

そりゃーテンションもおかしくなりますよ(笑)

見事にOリングを噛みこんだまま締めていたようです。パッドやその他のパーツは取り付けない状態での作業なので、オイルによる被害はありませんでしたが、キャリパーはオイルまみれだよ・・・

とにかく、Oリングを交換して作業続行。

「・・・」

今度はオイル漏れはないようです。
そんな波乱もありましたが、ブリーディングは終了。


ディスクローターはSLXグレードです。旧DeoreLXになるんでしょうか。

見た目は旧型DeoreXTとそっくりですよね。新型XTはIceTechになっていて、冷却効率が極端に良くなっているようですが、このローターも、スパイダー部はアルミ製なので、冷却効率は悪くないと思うんですけど、どうでしょう?

取り付けてみたところ。やっぱカッコイイですね! 前のメカニカルには、HONEのローターが似合っていたけど、XTにはこのデザインが合いますね〜、満足です(笑)




次は駆動系に入っていきます。先ずはカセットスプロケット。
グレードはDeoreで、9s 34T - 11T という構成です。

ギアレシオが面白い構成で、ロー側5速くらいがワイドレシオで、それ以降がクロスレシオに近いレシオでセットされているようです。

これは使いやすそうですよね。ロー側を多用する山では、即座に大きなギアへの切り替えが出来、トップ側を多用するツーリングなどの高速巡航では、細かなギア比の選択が出来ます。

ギアの歯数はロー側32Tも選べたんですが、山で心強い34Tにしました。こうすることで最も軽いギアが、22T - 34Tとなります。
これでどんな坂でも上れるぞー!! パノラマツーリングAコース逆走でも行けるぞー!!(笑)

トップ側3速分がバラせるようになっていますが、あとは一体化しています。もっと高いグレードは、バラせる領域が広いんでしょうか。





このように取り付けていきます。

写真のように、ディスクローターもスプロケットも同じ工具でロックリングを回せます。

私は最初同じ工具なのか確証が無くて、購入のときに大分不安だったのですが、ハッキリとした記述のあるサイトが見つからなかったので、ここにハッキリと書いて置きます。

「カセットスプロケとディスクローターのロックリングは、同じ工具で回せます。」





リアディレイラーです。シャドータイプのSGSです。SGでも良かったんですけど、これくらいのグレードなら変速レスポンスも良いだろうし、選択できるギア比が多いSGSにしました。

シャドーはちっちゃいですね。重量も軽いですし、今更シャドー以外を選ぶ理由も無いような気がします。
それでも、何かメリットがあるのかもしれないですけどね。

取り付けの注意が挟んでありました。

隙間を作るな、と。





ディレイラーの無いMTBは、なんとなく間抜けですね(^_^;)

ここに取り付けます。



先にシフターのアウターワイヤーの長さをあわせて置きましょう。まあ、後でも良いんですけどね。

ところがっ!

なんと、ブレーキのアウターと違って、信じられないくらい硬い!大きめのニッパーを使っても切れない!!

仕方ないので、写真のような状態から、見えている部分の細い針金を1本1本切って行き、最終的に力でねじ伏せました(^_^;)

ちょっと怖かったので、保護メガネなんか着けたりして・・・






切断面は荒くなっているので、先端のとがった工具を突っ込んで整えます。

下の写真のような工具があるのです。無ければ、細いドライバーでも行けます。

それにしても、何でこんなに硬いんですかね〜・・・







インナーワイヤーは最初からシフターにセットされていました。

これを解いて、アウターに通しておきます。



適当に手が空いたら、ディレイラーを取り付けていきます。

本体には機械油が塗ってあるので、適当にふき取って、グリスを薄く塗っておきます。





ディレイラーを取り付けたらチェーンの長さを合わせていきましょう。

最初は大分長いので、恐らくカットしないで済むパターンは無いんじゃないでしょうか?

チェーンカッター必須です。本当はちゃんとしたものを買わないといけないんですが、私は携帯工具のカッターを使っています。とりあえず、問題なく使えていますが、そのうち単体の工具を買うと思います。

こいつもやっぱり機械油まみれなわけですが、これを最初に落とす人と落とさない人に分かれるようですが、私は落とす派です(笑)

ウエスに取って、パークリで綺麗にしてからラスペネを吹きかけて余分なオイルをふき取ります。

チェーンの長さをあわせてしまいます。

長さあわせの基準なんですけど、多分これは人によって違うんでしょうね。私の場合、チェーンリングはセンター、スプロケは3速でディレイラーのアームが直立するところであわせています。参考までに。



長さを合わせたら、チェーンを結合します。
右のようなピンが1本同封されていて、これを差し込んで結合します。結合後は中央の窪みから折ってしまい、その状態でチェーンからピンが脱落すると再使用不可とされています。

本当はミッシングリンクも欲しいんですけど、今回は予算切れ(泣)

で、これで接続していったんですが・・・

なんと!!

差し込んでいる途中でピンが折れやがった!!!

ちぇぇぇぇぇぇぇん!!!!

折れるなー!!


・・・予備はなし。つまり・・・再使用だね☆
折る前は先端が丸くなっていて、チェーンに差し込みやすいんですが、こうなってしまうと穴に当てただけで跳ね返されます。

「負けるもんか!!」

ラジペンでピンの位置を固定、その状態でチェーンカッターをセットしてねじ込んでいきます!!

何とかうまく行きました。再使用成功!!


後はワイヤーを接続して長さを合わせ、細部の点検を行えば完成です!!







いや〜長かった・・・ 実質作業時間は2時間くらいなんですけど、夕食・風呂を含めて4時間掛かっています。つまり・・・この時点で20時です(爆)

さて、疲れきった状態で視界に入ってくる光景と言えば・・・

  


これですよ、やっぱり・・・ これから片付けでございます。。。いつ寝れるんだろ・・・

〜2時間後〜


や、やっと片付いた・・・22時ですか、この時点で。結局作業時間は2時間なのに、その他もろもろの時間で6時間も掛かってしまいました。

こういった細々したものは失くさないように保管して置きましょう。

これが無いと、輪行などでタイヤを外したときにブレーキパッドが飛び出て戻らなくなる恐れがあります。


廃油は自治体の指示に従って処理します。







いや〜、シルエットがカッコイイですね。今回のグレードアップとは関係ないですけどね(笑) 22時30分、ようやく就寝です。


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