<ディスプレイ高密度化の誤解>
2012年12月29日


もう年末ですね。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

私は大掃除もしないし(掃除なんていつもしてる)、年賀状も興味ないし、特にテレビ見るわけでもなく、かなり日常的な年末を過ごしています。


まあ、内容とは関係ないんですけどね(^_^;) ただの枕です。

さてさて、やたら長いタイトルなのですが、いろいろなサイトを見て回っていてちょっと気になった事があったので、記事にします。

みなさん、写真をPCで見るときに拡大できるのを知ってますか? あれって無限に拡大できるわけではなく、「等倍」と言う写真とディスプレイの解像度が一致するところまでが、デジタル補間無しの拡大となっているのです。写真本来の大きさで鑑賞していることになるので、「等倍」と呼ばれているのです。
そのため、厳密には「縮小」しているのですが、これを説明するとややこしくなるので、ここでは「拡大」としておきます。

この等倍表示というのが物議を醸していまして、特に私が愛用している「SIGMA DP1x」というカメラの鑑賞方法で顕著なのです。
何故かと言いますと、DP1xはFoveonX3という、普通のカメラとは違うイメージセンサーを採用している関係で、画素数が少ない代わりに1画素ごとの性能が非常に高いという特徴があります。

そのため、PCで鑑賞していると、通常のサイズでは物足りなくなって「等倍」に切り替え、画素ごとの性能を楽しむ・・・というなんともマニアックな鑑賞法になるのです。
もちろん、そのほうが写真自体に写る被写体を鮮明に鑑賞できますし、理にかなった鑑賞法だとも思います。


ところがある人は、この鑑賞方法は「低解像度のディスプレイがもたらした、異常な鑑賞方法だ」というのです。

最近は液晶ディスプレイの解像度の向上が著しく、200PPI(Pixel per inch/1インチにいくつピクセルがあるか)なんてざら。Mac Book Proに採用されたRetinaディスプレイなんて300PPIの世界みたいですね。

当然、PPIを向上させるには、ディスプレイ解像度を向上させる必要があります。
例えば、15インチのディスプレイがあったとします。標準的な解像度は1366×768程度です。これで大体100PPI前後になります。(計算は微分方程式と積分方程式の渦嵐なので省略ね。インチと縦横比だけ分かってるときにPPI求めるのって意外と面倒。)

ちなみに、現在普及しているPCディスプレイの多くは100PPI前後になります。画素数で言えば、105万画素くらいです。

そして、これを200PPIにするとします。すると、縦横それぞれ解像度を2倍にする必要があるので、最終的に2732×1536付近の解像度になります。これだと100PPIに対して4倍の、420万画素くらいになります。


さて、ここにそれぞれのディスプレイを用意したとしましょう。
そして、両方にDP1xの写真を表示したとします。DP1xは、約460万画素相当なので、200PPIのディスプレイでは標準でおおよそ等倍状態となり、100PPIでは4分の3の画素が捨てられて縮小表示となる・・・と思うでしょ?

100PPIの方は、その解釈でおおむね合ってると思います。ですが、200PPIは違うのです。

想像してみてください。あらゆるディスプレイの解像度が高くなり、ピクセル数が飛躍的に上がったときを。全てのグラフィックの解像度はそれに追従しなければならず、古いグラフィックは極端に「小さく」表示されてしまうと思いませんか?

要するに、「解像度が高い」と言うのは、現実で言えば見たいものから遠ざかってみているのと同じことなのです。よって、同じ大きさのものは遠ざかるほどに小さく見えるので、近くと同じ大きさで見ようとしたら莫大な大きさにしなければならないのです。


ディスプレイでもこれと同じことが起きていて、そのままの大きさで高解像度ディスプレイで表示する(遠ざかって見る)と、実際に表示される画像は今までより小さくなってしまいます。

PC向けのアプリケーションやグラフィックの多くは旧型のディスプレイ(100PPI)をターゲットにして作られているので、それでは全てが小さくなってしまいます。

それを回避する為に、高解像度ディスプレイを搭載したデバイス(PC等)では「スケーリング」というレイヤーを追加して、例えば[2732×1536]を[1366×768]相当に変換して表示しているのです。

「それじゃ高解像度の意味がないんじゃないの?」

そんなことはありません。例えば、100PPIで4分の1までピクセルを削って表示していたグラフィックを、200PPIで表示したとき、[100PPI相当]の実際の大きさで表示しますが、今まで4ピクセルを1つのピクセルで表していたのに対して、今度は1ピクセルを1ピクセルで表せるので「実質等倍」になります。

ですが、飽くまで「相当表示」での話なので、100PPI相当の大きさで更に「等倍相当」表示をすることが出来ます。この際、1ピクセルを4ピクセルで表すことになり、純粋な100PPIとなります。(元の情報以上は表示できない為)

つまり、高解像度ディスプレイは通常サイズの鑑賞での解像度が向上し、「等倍相当」表示においては通常解像度ディスプレイと何ら変わりなく、カメラの画素ごとの評価においては必要不可欠な表示法であると言えます。


まあ、あくまで個人的意見ですが。


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