<中古一眼レフを買った!> |
いやぁ、やっぱり買ってしまいました(笑)。デジタル一眼レフレックスカメラ「SONY
α350」です。キタムラの中古で良品19500円也。レリーズ回数は6000回強と、殆んど使われていなかったようです。当然、外観もかなりキレイ。キズらしいキズは見当たらず。 なぜにSONYかと申しますとね、カメラページで紹介しているように、祖父が所持していたMINOLTAのα7000が手元にありまして、そのレンズが資産として使えるのが、MINOLTAを引き継いだSONYだからなんですね。何と消極的な。 まあ、画質的にもCANONやらNIKONよりもリアルで好きだから良いんですが、もうちょっとボディ剛性は欲しかった(^_^;) 剛性がS200より低いってどういうこと でまぁ、手元にあるレンズでぱしゃぱしゃ撮ってる訳なんですが、実は手元にあるレンズの一つ、「MINOLTA AF 35-70mm f/4」に定番の問題が発生しておりまして。 このレンズ、いわゆる「F4トリオ」の一角なんですが、ズームユニット内のグリスが絞りユニットに流れ出し、絞り不良を引き起こすと言う致命的な症状を呈することがあるんです。 で、私が所持していたレンズもご多聞に漏れず・・・ とりあえずそのまま撮影してみましたが、やはり開放以外では露出オーバーになります・・・(カメラは絞った状態でシャッター速度を決めているので、実際に絞りが働かなければ、当然露出オーバーとなります。) 仕方ないので、まず分解〜☆ まあ、作業中の写真はいずれまた撮って紹介しますよ(^_^;) とにかく、早く使ってみたかったので、作業中の写真なんて撮ってません(笑) ・・・ バラしてからクリーンアップして組みあがるまで、大体15分ほど。手で絞りを操作する限り、全く問題なく動作しています。 さあ、実際に撮影してみると・・・・
キターー!! 綺麗に絞りが作動している証拠です! いやー、これで安心してこのレンズが使えます(写真に写りこんでいるセンサーゴミもちゃんと除去しました)。喜び勇んで、(カメラに目覚めた)友人も巻き込んでちょっと撮影旅行へ。 しかし、実際の天気も含めて暗雲が立ち込めて来ました。まあ、天気の方は、私が動くと必ず悪くなるので気にしませんが。(カメラ買った翌日からずっと曇りか雨だよ!) 今まで、ずっと「DP1x」や「S200EXR」と言ったコンデジしか使っていませんでした(それ以外はフィルム)。よく、「DPのレンズは素晴らしい」とか「レンズフィックスにしたから性能を引き出せた」なんて話を聞いていて、でも実際に(交換レンズと比べて)そこまで変わるものかいな?理論的には理解できるけど、理論と現実は違うぜよ、なんて思っていたわけです。 でも実際、S200やDP1xは、絞り開放からかなりのシャープネスで、「絞り込むほどシャープになる」と言う常識を理解できずにいました。もちろん、フィルムもやっていたわけですが、何せ使っていたレンズが絞り不良を起こしているレンズであったわけでして・・・(笑)。それに、フィルムだとちょっとした収差や甘いエッジなどは許容できたりもするんですよね。 でまあ、撮影当日はかなりの曇り空で、開放f値4というこのレンズでは、屋外なのにISO400でないとまともなSS(シャッタースピード)で撮れないという状況。。。当然、この日撮った写真は、殆んどが開放です。 で、帰宅後。私は基本的にRAW撮影なので、PCに自動現像させて放置。この日撮った写真は、私のアベレージを若干上回る250枚。DP1xも合わせると300枚(笑)。因みに、私の1日の撮影枚数の平均は200枚です。 現像完了後、最初の写真から見ていきます。 うんうん、S200と比べて味のある色乗りだなぁ。ネガフィルム的な感じ。まあ、S200はポジのシミュレーション掛かってるから当然か。でも、今後もS200の色再現が欲しくなるときもあるな〜なんて考えつつ、次々に見ていきます。 すると、なんとなく「違う」と言う写真に出くわすようになります。しかも、あまりにもその枚数が多いので、何か原因があると思ってファイルのプロパティを見ていると、そういった写真は必ず「絞り開放」で撮った写真。(特に望遠端) 「これか・・・」 ようやく、「絞り込むほどにシャープ」の意味が解りました。後に絞りごとでシャープネスを比較して見ましたが、だいたいf8まで絞れば十分にシャープになり、f11でピーク、それ以降は回折現象によってボケていきました。まあ、撮影当日は曇りで、しかも開放になるような明るさでは、AFが微妙にピントを外していた、と言うことも否定は出来ないですけどね。 いやぁしかし、ここまで絞り値ごとに描写が変化するのは、扱いが難しいのと同時に、単純に面白い!今まで絞りなんて、ボケ量の調節と露出決定の一過程に過ぎなかったのですが、こうなると表現の手段になりますよね。 ちなみにこのレンズ、ズームレンズではありますが、単焦点レンズ並みの性能を有すると言われています。実際、おおよそf7.1以上で、十分なSSでシャッターが切れていれば、気持ちいいくらいにシャープでキレのある像を結びます。特に光量が十分な状況では、別段Foveonを使わなくてもいいかな?くらいに思えてきます。まぁ、もちろんDPの出番が無くなることは無いのですけどね。 ちょっとSSが稼げないときは、やはり三脚が必須となると言うことも感じました。特にこの「α350」の場合、どうもレンズとの焦点距離のやりとりが上手く行っていないのか、元々こういうものなのか、とにかく手振れ補正機能である「Super Steady Shot」が邪魔してきます。 どういうことかというと、私の感覚では「絶対手振れしない!」と言うDP1xに鍛えられた感性が言っているときにシャッターを切ると、ありえないような手振れ・・・と言うか、何コレ?見たいな写真に。逆に、「うわぁ、これはミスった」と思ったときは「あれ?」ってくらいに手振れしていない。 要するに、手振れ補正邪魔!!!って事なんですわ(^_^;) DP使っていると、こういうカメラマンになるわけですか、そうですか。SONYの手振れ補正は、マジで手振れしやすい人向けのチューニングのようです。しっかり構えて、よく言われる「1/焦点距離」というSSの更に五分の一のSSでも手振れしないような特殊訓練を受けた(笑)ような人たちが使うと、逆にブレた写真になってしまうみたいです。(実際、私は28mm相当でSS1/6でも手振れせずに撮影できるに至ってしまいました(笑) 上の「違う」は、この手振れ補正の影響もあったみたいです。まあでも、この問題が出るのは35-70mm/F4のレンズのときだけなので、他のレンズでは手振れ補正ONで撮影してます。
とまぁ、いろいろと試してみましたが、この中で感じたのはやはり、「DPやS200はよくチューニングされているな」というものですね。レンズにしろ、画作りにしろ。特にレンズ性能に関しては、一眼レフで同じ水準で戦おうとしたら、一体いくらのレンズを買えばいいんだ????? 見方を変えると、一眼レフはレンズ交換でいくらでも画質や表現力の向上が見込めるシステムとも言えますがね・・・実際、S200やDPはかなり良いレンズを持っていますが、「表現力」と言う観点で行くと、開放で甘いMINOLTAのレンズのが一枚上手です。と言うのも、描写は甘いのですが、(S200比で)質感表現はしっかり出来ているからなんです。ここが、やはりセンサーサイズの小さいコンデジと一眼レフの違いとなるんでしょうね。DPは単純に、一発屋です。 でもねぇ、やっぱりf/4じゃぁ暗い場所での撮影は厳しいし、ボケも期待できないし、絞り込んだと言う条件付だとしても、これだけ写るズームレンズなら、単焦点レンズの描写ってどんなだろう? これより良く写って、しかも明るいズームも良いなぁ・・・ ・・・・うっまずい、レンズ沼だ(笑) ま、まぁ、とにかく、最初は安い中古のレンズでも漁ってみましょう!!(←結局買うんかい) う〜ん、どんなレンズがいいでしょうかね? 今のところ、手持ちだと例の「MINOLTA AF 35-70mm f/4」と「MINOLTA AF 80-200mm f/4.5-5.6」です。これだと、35mm換算で「52-95mm , 120-300mm」という焦点距離をカバーしていることになります。標準からですね。う〜ん、これだと、やっぱり広角系か? でも単純に広角ならDP1xがあるからなー。とりあえず、広角ズームだとこれがよさそうです。 「SONY DT18-55mm f/3.5-4.5」 よくあるキットレンズのスペックですね。でも、写りは意外な程良いらしく、実際に撮影された写真を見ても納得。何故かCarl Zwissのレンズと比較している人が居ましたが、確かに善戦はしているものの、さすがに酷というもの(笑)。まあ、レビュアーは褒める意味で比較していたんですが、いじめないであげて。 これは中古の良品で、3980円が相場。これくらいなら、それ程気兼ねなく買えそうな値段。でもなぁ、やっぱりカメラの性能を引き出すには単焦点レンズだよな〜 特にDPを使ってたから、単焦点レンズの方が、何かシックリ来る感じだし。 SONYブランドのレンズだと、中古でもまだ高いから、どうせ設計は同じなんだからMINOLTAから探していきます。 う〜ん、高い(笑)。もちろん、4000円弱の安いのもあります。でも、f値が3.5。さすがに、単焦点なのにちょっと暗い。ズマリット的な位置づけか? そういえば、焦点距離決めてなかった。 いくつくらいがいいかな〜・・・と考えましたが、特に迷わず「50mm」と決めました。はい、実焦点距離50mmです。つまり、換算75mmとなります。確かに換算50mmの標準は使いやすいのですが、28mmに慣れたので、似たような構図での写真は撮れます。それに、50mmって人間の目と同じ画角なのは良いんですが、私の感覚ってどうも75mmから90mmが標準みたいで、普段50mmで切り取ると「広すぎる」って感じるんですよね(笑)。更に言うと、75mmでも広い。でも逆に景色見たときは28mmでも狭い。21mm欲しい。18mm欲しい。 まあとにかく(笑)。私の感覚で行くと、換算75mmはかなり丁度いいのです。広すぎず、狭すぎず。特に28mmのDP1xと併用すれば、大体事足りるのでは? 以前にも、「70mmくらいのDPが欲しい」なんて言いましたしね。 んでもって、今度は50mmのレンズに注目して探します。すると、あるレンズが浮かび上がります。 「MINOLTA AF 50mm f/1.7」 このレンズは、f/1.4という大口径レンズの普及版に当たるもので、写りに関してはf/1.4を上回ると言われています。f/1.7と明るいですし、「ほぼ」大口径と言えるレンズです。このレンズには旧タイプと新タイプがあるのですが、中古で出ているのは新タイプの方でした。(新旧で特に光学性能の違いは無く、フォーカスリングがちょっと違うだけみたいです。) でも価格はというと、9980円。う〜ん(^_^;) このレンズって確か、新品でも3万弱だったよなぁ。しかも20年以上前のレンズ。更にこの中古品は日本製の初期ロットのもの。後期のマレーシア製ではありません。このレンズはSONYもリファインして出しており、APS-C専用で開放f1.8と若干暗くなりましたが、新品でも16000円程度で出ています。まあ、プラスチックマウントですけどね・・・ APS専用になると、MTFが改善したりするんですかねぇ とにかく!。ちと高くないですか? でも、いろいろ探しましたが他に選択肢は見当たりません。単焦点50mmで明るいレンズを買おうと思ったら、これしかないみたいです。 う〜ん、でも1万円はちょっと躊躇いますねぇ。特にボディを2万円で買ってますから(笑)。出費は痛い。 でも欲しい。と言うわけで、まずは近く(と言っても車で30分)のハードオフに行って、使えそうなジャンク品が無いか物色。しかし、ショーケースに飾られた80-300mmのSIGMAのレンズがあった以外、使えそうなレンズは無し。マウント交換とか、二個一とかいろいろ考えたけど、どれも実用的ではなさそ。α350はちゃんと電気接点がないとシャッターが切れないんですよ、だから単純に機械的にレンズが完成しても使えないなんて事があるのです。 仕方ないので、中古で出ていた例のレンズがある、キタムラへ。こちらは車で10分です。いかに1万円出すのを躊躇っているのかがわかるでしょ(苦笑) でも、1万出す気はありません。この中古は、およそ1ヶ月前に入荷したもので、時間が経っています。つまり、値引きしてもらえる可能性があります。恐らく、買取時には高く見積もって6000円から7000円の値でしょうから、経費を考慮して利益が十二分に出る、安全に値引きしてもらえる範囲の最低限は9000円と言ったところか。1000円安くなれば良しとしましょう! んで、キタムラへ。ここは結構店内が狭いので、レンズ棚を眺めているだけでも目立つ(笑)。15分ほど、他に良い物無いかな〜と見ている間、女性の店員さんに 「お手に取りたいものがございましたら、お気軽にお申し付けください!」 と、にこやかに言われてしまった。私はすでにレンズの性能比較シミュレータと化していたので、急激に感情を取り戻すのにちょっと焦った(笑)。 「う〜ん、f/2.8のマクロレンズか・・・」 マクロレンズには高性能なものが多いです。これもその一つ。ちょっと暗くても、買う価値はあるでしょう。でも、12800円と更に高価。ショーケースの端には、例のf/3.5の50mmも置いてありましたが、さすがにパス。ってか、f/3.5なら別段買う理由も無いし・・・明るいレンズが欲しいわけだしねっ! う〜ん、マクロレンズは寄れるところにメリットがあるわけで、実際に大口径を絞り込んだときの描写には敵わないよなぁ・・・と言うわけで 「この50mm f/1.7を見せてもらえますか?」 と、目的のレンズを出してもらう。見たところ、思ったより状態は良くないみたい。まあ、初期ロットだし、状態もB(並)になってたから、こんなもんでしょう。良くないといってもレンズ自体には全く問題なく、外観の問題。これはキレイにクリーニングすれば解決しそうなレベル。 説明には、「外観スレあり。レンズ内小ゴミあり。」となっています。小ゴミあり、小ゴミあり、コゴミありねぇ。。。
もう一つ気になったのは、フォーカスリングの動きが渋いこと。何か引っかかる。まあ、どうせグリスアップすれば解決するレベルですし、これにつけこんでジャンク扱いにさせようかとも思ったけど、さすがにたちの悪い客になってしまうので止めておいた(笑) カメラに装着させてもらって、試しに撮ってみる。うっ・・次元が違う。開放なのにシャープさが違う。DPに匹敵する、というと大げさだが、実際にものすごくシャープで驚いた。「カメラはレンズで決まる」と言うことを実感。うん、コレ見たら後には引けないね。 「ありがとうございます」 といって、チェックを終了させる。 「どうなさいますか?」 と聞かれる前に、「買います。」と宣言する。コレ重要(笑)。迷い無く買うと意思表示をしておけば、値引きしてもらいやすいのだ!。間髪いれずに、いや、半テンポ位おいて 「ちょっと安くなりませんか・・・?」 と控えめに聞いてみる。「少々お待ちください」と店員さん。だいたい、端数の980円を切ってくるのはわかってる。 「ちょっと古くなったので、この980円を・・・」 予定通り(笑)。あと1000円は無理すれば引いてもらえそうだったけど、予定通り1000円引いてもらえたから、そのまま購入。 車に戻り、ちょっと試写してみましたけど、やっぱり良いですねぇ。店内は見た目以上に暗くて、開放+ISO400じゃないと撮れなかったんですが、駐車場で絞って撮ってみるとまた良い!。 うん、ボケも良い感じ。あとはグリスアップして、外観をきれいにすれば完了ですね。持って帰って、9000円で買ったレンズを早速分解(笑) 単焦点レンズって、構造が単純ですね。簡単にマウントを取り外せました。最初、何の引っ掛かりも無くマウントが外れんたんで、「やばい!何かミスったか?」と焦りましたが、実際、マウントは独立したパーツだったので何の問題もありませんでした。よかった。ん?って事は安い単焦点買ってドナーにして、マウントだけ別のレンズに装着すれば、ライカみたいなオールドレンズでも使えるようになるのか・・・? ・・・ で、内部を見たところ、特に問題はなく。レンズ内ですから、外部に漏れ出さない適量で、フォーカスの稼動部をグリスアップしていきます。 そして、フォーカスリングを何回も高速で回した結果、少し引っかかりは残りましたが、気にならないレベルにまで復活しました!! この引っ掛かりも、そのうち無くなるでしょう。 後で調べたんですが、このレンズって「AB(良品)」の査定額が7000円、「A(美品)」の査定額が8000円ほどと、今でも割りと高値で取引されているようです。と考えれば、不要になったときに売ってしまえば良いんですね。 う〜ん、次は何を撮りにいこうかな〜。撮りに行かないと、また無意味なレンズ購入欲が・・・!(笑) >>次へ |