<ビットレート>
Advanced Lesson



・ 1秒間が基準
ビットレートとは、「1秒間に記録されているビット数」のことです。単位は「bps (Bit Par Second)」。通常は他の単位と同じく、「K(キロ)」や「M(メガ)」が単位の前に付けられます。
MP3などでもお馴染みですよね。MP3では最高320kbps、WAVは主に1411kbps と言った感じです。

ビットレートが高いほど、1秒間の情報量が多くなるので、その間の表現力が高くなります。その為、音質は向上します。



・VBRとCBR
あまり目にする機会は無いかもしれませんが、ビットレートには、そのビット数以外にもビットの割り当て方にも方式があります。

>>VBR (可変ビットレート)
Variable BitRate の略です。
例えば、MP3でビットレートを320kbpsと設定したとします。ところが、圧縮の過程で320kbpsの情報量が無くても記録できる領域があったとします。そこで320kbpsも使うのは無駄ですよね。
そこで、不必要なビットを消費する可能性のある部分のビット数をダイナミックに削減して、逆に320kbpsでは足りない部分に多くを割り当てる方式です。ですから、VBRのビットレート設定は、「平均ビットレート」と呼ばれます。最終的に平均ビットレートが、設定した値よりも低くなることもあります。また、圧縮された中でも最も高いビットレート部分を「最大ビットレート」と呼ぶこともあります。
ですが、圧縮後のサイズを予測しにくいという欠点があります。

ビットレートを効率よく消費できますが、やはり可変された部分は音質が低くなることもあります。圧縮コーデックの判断が完璧とはいえないからです。


>>CBR (固定ビットレート)
Constant BitRate の略です。
これは、全ての領域で設定されたビットをフルに使って圧縮します。圧縮後のサイズの予測が比較的容易ですが、最大ビットレートも平均ビットレートも同じなので、平均的には安定した音質を得られますが、多くのビットを消費するような場面ではVBRに劣ります。

WAVやPCMも分類的にはこちらになります。


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