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<スポーツバイクの種類> |
さて、一口にスポーツバイクと言っても、数種類あります。基本的に「ロードバイク」、「マウンテンバイク(MTB)」、「クロスバイク」、「シクロクロス」、「ミニベロ」の5種類です。 >>ロードバイク さて、スポーツバイクの代表格の「ロードバイク」です。ヨーロッパが発祥。 特徴としては、軽量フレーム、大きめの直径のホイールに極細タイヤ、ドロップハンドル等です。全体的に軽量に作られていて、オンロードでの走行性能に特化しています。 ですが、軽量化のためにフレーム強度を犠牲にしているので、オフロードを走行すると、最悪フレームが折れてしまいます。 フレームは、「ホリゾンタル」という、トップチューブが地面に対して水平にして設計されていることが多いと思います。細いフレームは軽量性に優れ、全てのパーツを装備しても10kgを切ることが多いです。 スプロケットはクロスレシオで、高速走行に適したギア比設定になっています。タイヤは700cというサイズで、インチでは27インチがそれに当たると思います。650cというサイズもありますが、高速安定性では700cに劣ります。 タイヤ幅が20mm以下と細く、高圧な空気圧をが設定されているので、オンロードでは抵抗が少なく高速巡航が可能です。ドロップハンドルという、独特のハンドルも特徴の一つですが、フラットハンドルを装備した「フラットロード」もあります。 >>マウンテンバイク オフロードで過酷な走行をしても耐えられる強度を持つスポーツバイクです。アメリカが発祥。 特徴は、強度を重視しつつも軽量化されたフレーム、コントロール性に優れる長めのハンドルと、26インチという小さめのタイヤサイズ、山の下りでも十分な制動力を発揮できる強力なブレーキ等です。ロードに比べると重量は重めですが、高級車種では10kgを余裕で切ることも稀ではありません。 フレームは、「スローピング」といって、トップチューブに傾斜が付いていることが多いです。あらゆる状況に対応できるよう、フレームはかなり堅剛に設計されています。ですが、山などでは人が担いで障害物を乗り越えることもあるので、十分に軽量でもあります。 スプロケットはワイドレシオが多く、最近ではクロスレシオも登場してきました。超激坂の登りから下りまでをこなせる、幅広いギア比が設定されています。タイヤサイズは26インチが基本で、29インチと24インチが他にあります。特に29インチは2000年あたりに登場したサイズで、「ツーナイナー」という呼び名で広がってきています。走破性に優れ、トレイルなどでも安定性が向上するようです。 タイヤ幅は50mmを超えることも稀ではなく、空気圧も低く設定されています。衝撃吸収性に優れ、乗り心地がイイです。ですが、このままではオンロードで抵抗が大きく乗りにくいので、ロードバイクのような極細高圧タイヤも販売されています。 MTB(マウンテンバイク)は、ATB「全地形対応型自転車」という呼び名もあります。つまり、ダウンヒルのような過酷な環境から、舗装路までどこでもこなすことが出来る様に設計されている自転車なのです。 また、MTBはいくつかの種類に分かれており、目的別に最適化されています。主に、クロスカントリー(XC)、ダウンヒル(DH)、フリーライド(FR)に大別されます。 また、サスペンションの有無でも呼び名があり、フロントだけにサスが装備されているものを「ハードテイル」や「リアリジット」、フロントとリアに装備されているものを「フルサス」、サスを装備していないものを「リジット」や「フルリジット」と呼びます。 XCは軽量なフレームに、リジットかハードテイルの構成です(最近はフルサスも多いですが)。長距離を走破できるよう、エンドバーも装備されることが多いですね。ブレーキはVブレーキが多かったようですが、最近ではディスクが主流になってきています。 DHは過酷な路面状況に耐えられるよう、可能な限りの強化が行われており、重量は20kgを超えることもあります。ブレーキは当然油圧ディスクで、チェーンが脱落しないようにフロントギアはシングルです。タイヤもチューブレスが殆どで、太さも2.35など太いものしか使いません。当然、フルサス。基本的に高価な車種しか販売されていません。見た目はエンジンの付いていないモトクロスバイクといった感じです。 FRは、DHレベルの過酷な環境を想定しつつも、下り以外での使用も想定しているバイク。山までは車で運ぶことが前提。このほかに「オールマウンテン」がありますが、これは山でのツーリングを目的としたMTBです。 >>クロスバイク フレームの基本設計はMTBと近く、装着されるタイヤは700cの高圧タイヤです(26インチのこともあります)。MTBのフレームに近いので、ちょっとしたオフロードでも耐えられる強度を持ち、かつタイヤが700c高圧なのでオンロードでも高速巡航を楽に行えるという、「おいしいとこ取り」のスポーツバイクです。 と言っても、レースで使用されるタイプではないので厳密な国際基準はなく、「クロスバイク」の定義はメーカーによって様々です。ロードに近いものからMTBに近いもの、中にはママチャリに近いものまで・・・ ですが、やはりオンロードでの走行性はロードより低く、MTBのようにDHを下ったりすることは出来ません。「ロードのように、強度に気を使わずにオンロードサイクリングを快適にしたい」という場合には使いやすいバイクでしょう。 コンポーネントはMTBの物が採用されている場合と、ロードの場合があります。 >>シクロクロス クロスバイクと逆で、ロードのフレームに、MTBのようなオフロードタイヤを装着したバイクです。ただし、フレームは強化され、タイヤサイズは700cであることが多いです。 ハンドルもドロップハンドルで、コンポーネントもロードのそれです。タイヤもオフロードタイヤとは言え、ロードタイヤよりも少し太いくらいです。 ブレーキは、「カンチレバーブレーキ」という、かつてMTBで使われていたブレーキが装備されています。このブレーキは、Vブレーキのような強力な制動力を持たないのですが、泥ハケが良いという利点があります。 >>ミニベロ これは「小径車」のことで、タイヤが14インチとか20インチのものを指します。折りたたみである場合とそうでない場合がありますが、輪行では折りたたみのほうが楽でしょう。 乗ったことがあまり無いので詳しくは分かりませんが、走行性能はそれ程高くないように思います。短距離では扱いが楽でいいと思いますが、やはり中長距離になってくるとロードなどの方がいいと思います。 ここまでは、一般公道を走ることが出来るバイクです。 このほかに、「BMX」、「ビーチクルーザー」、「ピスト」がありますが、「BMX」を除いて公道を走ることは法律で禁止されています。 「BMX」は、ジャンプなどのアクションを行うためのバイクですが、ブレーキは装備されているので公道を走っても問題ありません。快適かどうかは別として(^_^;) しかし、ピストとビーチクルーザーは、基本的にブレーキを「装備していない」ので、公道を走るには特別にブレーキを装備しなければなりません。(法律では、「時速10km/hから3mで停止できる制動装置を前後輪に装着しなければならない」と定められています。) ところが、それを知ってか知らずか(注意しても無視するので、多分知ってる)、平気で公道を走っていたりします。これは、法律で禁止されているだけでなく、危険な行為なので、自分の身が大切なら止めていただきたいものです。 まあ、愚痴はこれくらいにして(^_^;) ピストは競輪向けの自転車で、変速も無ければフリーホイールもありません。ですから、走っている以上、常にペダルを漕いでいなければならないのです。ブレーキは、ペダルに逆方向の力を加えることでまかないます。(競輪ではブレーキが必要ないため) ビーチクルーザーもピストのようにフリーホイールが無いのですが、砂浜を走れるようにタイヤはブロックタイヤだったと思います。 |