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<2012年2月11日>
夢は夢だった


先日、SIGMAから「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」が発表されましたね。私が夢で見た「DP0」ではありませんでした(^_^;) まあ、理想DPってことで。

実際に使ってみないと何とも言えないのが「DPシリーズ」なわけですが、ちょっと見た感じでは理想DPの仕様を少し纏っていますね~

コマンドダイヤルなんかはいいですよね。それにフォーカスリングがレンズ周上に配置されるのも良いです。
ファインダーが無いのは残念ですが、これだけの小型化をするには仕方ないのかもしれませんね。液晶が大分良くなったようなので、これはこれで良いのかもしれないですけど。
フラッシュが見た感じ無いんですけど? あとモードダイヤルが無いのがかなり残念なんですけど! まあ、ボタンでもいいけどさ・・・ 段々と「写真機」から「デジカメ」になってきてしまった気がして残念です。

しかし、レンズは良いですね! DP1の28mm(19mm)も、開放F値がf2.8になりました。それに最短撮影距離が20cmまで短縮。撮影できる範囲がこれで大分増えますよね!
これによって、どれだけ画質に影響してくるのかは実際にサンプルを見るまでは分かりませんけど、期待したいですね。

今回もレンズ交換式にしなかったのは、正解だと思います。だからこそ、開放F値もf2.8にできたんでしょうしね。でも、カメラとしてのデザインが、ちょっと微妙な感じですよ・・・ レンズが大分右よりになっていて、なんとなく安っぽく、というかカメラらしさが失われた気がします。
確かにフォーカスリングは、あの位置のが回しやすいかもしれないけど・・・ なんかフォーサーズや他のミラーレスを意識してるようにも見えます。(いや、フォーサーズが安っぽいって意味じゃないよ)

あ、あとレンズはX100のように非沈胴型になったようですね。これは・・・うらやましいぞ! レンズユニットだけ交換してくんないかな(^_^;)
まあ最近は沈胴型も慣れてきて、「うにゅ~」と出てくるレンズにも愛着が持てるようにはなりましたけどね。それに、沈胴型だとF値こそ明るくしにくいでしょうけど、光軸の屈折を少なく出来るメリットがあるように思います。
前玉からセンサーまでの距離が長ければ、同じ焦点距離の非沈胴型と比較すると光をゆるやかに屈折させて結像させられる為に諸収差が少なく出来るんじゃないでしょうか?

まあでも、あのレンズを開発していたらスゴイ性能になったんで、その設計基盤をフォーサーズ用に流用したとか。それを考えると、今のDPよりもレンズとしての性能は上がったのかなぁ?単にMTF値だけに拘らないSIGMAですから、良くなったと考えていいのかな。

DPx系はレトロフォーカスを採用していた関係で、バックフォーカスとレンズの全長が長くなってしまっていたようですが、今回はタイプを変更したのかもしれませんね。たぶん、ダブルガウスとかかな。
設計を見た感じではそうなんですが。。。個人的にレトロフォーカスが好きだったりするので、少し残念ですね。

映像エンジンは「Dual TRUEⅡ」になりました。エンジンそのもののバージョンアップではなく、デュアル化で処理能力の向上を図ったのでしょうね。画素数の増加に対する適応、消費電力の増加に関して、どれくらい変化があるのかが気になります。

で、センサーが4600万画素(1500万画素×3層???)になったわけですが、これはどーなんですかね?今まではSD1で採用していたセンサーですが、確かにFoveon唯一の欠点である「実質低画素数」を克服しています。

ですけど、ほぼ同じAPS-Cサイズのセンサーで画素数が増えるってことは、1画素あたりの面積が減るってことでしょ?ただでさえ良くない高感度画質が益々悪くなるんじゃない?

今のDPのセンサーのサイズが「20.7×13.8mm」で、画素ピッチが確か「7.8μm」だから、ここから単純計算で画素ピッチを求めてみると・・・
まず、画素数比が4600/1400=3.28。面積比だから、辺の長さはこれの平方根で√3.28=1.81、「Merrill」のセンサーサイズが「23.5×15.7mm」だから、1.81/{(23.5*15.7)/(20.7*13.8)}=1.40。つまり、画素ピッチは7.8μm/1.40=5.57μm。

う~ん・・・大きいと言えば大きいしピッチが狭くなった分、解像度は上がるかもしれないけど・・・ 空気感とかはどうなんだろう? しかも、1画素が受ける光子の量は、1.40^2=1.96の逆数になるわけでしょ? 低感度でも増幅率が増えるってことで(約2倍)、あんまりよろしくない気がするんですけど・・・ 画素ピッチが狭いせいでサッポロポテトの出現率も上がりそう。

まあでも、画素数に全く不満が無かったかと言われれば、「妥協」という感情を抱いていた部分もありました。ですから、実質1500万画素になるのは大歓迎です。特に遠景の撮影ともなれば、やはり1000万画素オーバーが欲しいと言うのが本音でもあります。(まあ、いつか超大判印刷するかもしれないと言う、漠然とした理由からなんですが・・・)

ただ、現状でのFoveonのRAWデータサイズは、おおよそ14MBです(時には20MB・・・)。ベイヤー換算470万画素で14MBですよ! しかも、RAWから現像してJPEGにした場合でも、クォリティーを「12(最高)」にして現像すると、1枚で8MB越えなんてこともあるんです。もう1度言いますが、470万画素ですよ!(因みに「2倍」設定、およそ1800万画素相当で出力すると、19MBオーバーってことも・・・)

現状でこれだけのデータ量を持つFoveonが、1000万画素オーバーになってしまえば、それこそ扱うのが面倒なデータになってしまうような気もします。(HDDを買い増さなければならないとか・・・)
MerrillではRAW記録サイズを「L」「M」「S」と任意に選べるようになっているようですが、「M」や「S」に設定すれば確かに扱いの上では楽になるかもしれないですけど、これではMerrillを選ぶ意味が無いような気もします。

それに印刷するにしても、Foveonは全紙サイズ(A0とかB0)に印刷しても、鑑賞位置から見る限りでは全く問題ないと言われています(自分では確認する機会が無いので、実際に見たわけではありあせんが)。これで問題があるようであれば、SPPの出力で「2倍」にしてあげればいいのです。
フツーに考えれば、A4や大きくてB4、A3くらいまででしょう、個人で印刷することのある大判なんて。つまり、印刷する場合でも画素数的には問題なく、仮に展覧会などに全紙などの大判で出展するにしても耐えられる画像な訳です。

結局のところ、今までだって画素数で文句を言うDPユーザーは殆どいなかったんだし(それを承知で買ってるから)、この画素数で問題にもならなかったんだから無理して(?)画素数を増やすより、インターフェースを良くしたり、ビューファインダーを装備したりと言った改良を先にして欲しかったですね~。(見た目据え置きでね)

あとは値段、ですか・・・ 恐らく、6~8万円くらいで出すんじゃないでしょうかね~?初代DPが10万弱で登場しましたが、今回はMerrillセンサーチップの歩溜まりがよくなって価格が下げられたようですから、少しカメラ自体も価格を下げてくると思います。

しかし、そもそもカメラ自体が売れて初めて、量産効果で価格が下がっていくわけですから、初期ではあまり低価格化はできないので現在のDPの売価である4万円では出せないと思います。
それに、SD1を20万で出すと言うのは、DPが売れて量産効果が出ることを期待しての価格設定でしょうから、DPに少し負荷が掛かっているはずです。(40万のポイント還元もしちゃうしね)

希望としては現在の販売価格の4万で出してくれたら嬉しいんですけど、無理して安くしてSIGMAが潰れちゃったら元も子もないですから(^_^;) まあ8万くらいが妥当なのかな。
それにしてもSD1を20万で出してくるとなると、近い価格のX-Pro1と競合しそうですね~。私は貯金してX-Pro1を買おうと思ってたんですが、悩み要素がこれで増えましたね(笑)

30万貯めて、25万をX-Pro1本体とレンズ2本、残りの5万で安くなったDP Merrillを買うってのでもいいかも。


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