<JUNS> |
「JUNS」って知ってます? なんか、OC(オーバークロック・CPU等を定格クロックを超えて使用すること)したPCとかを売ってる企業?らしいんですけど、これがまた酷いもんでしてね。 思わず記事にしてしまいました。 まず、言っている事が意味不明。そもそもCPUの処理能力を表す単位に「IPS」って何(笑)? 万能細胞でも作りたいのでしょうか。 最初私が知らない単位かと思いあせりましたが、Nehalem世代のi7の演算能力が58GIPSになってたから、完全にFLOPSの間違い。Floating-point Operations Per Second。浮動小数点演算が1秒でどんだけ出来るかって単位です。IPSが何の略で、何の能力指標なのかぜひ教えていただきたいものですな。 因みに「MIPS」という単位は存在しますが、GIPSという表現はなく、且つFLOPSとは異なる指標なので、i7が58Gとなることはあり得ません。 関係ないですけど、FLOPSの理論値の求め方を紹介。簡単な式で求められます。 [動作クロック]*[コア数]*[クロック当たりの浮動小数点演算]=FLOPS です。たとえば、Core2Duo(E8400)のFLOPSを求めると、まずクロックは3GHz、コアは2個。で、浮動小数点演算能力ですが、これは規格を見る必要があります。この場合は4FLOPSみたいですね。 ということで、[3*1000*1000*1000Hz]*[2Core]*[4FLOPS]=24GFLOPS。 こんなもんでしょうね。Nehalemのi5と同じくらい、というか同じ処理能力です。SandyBridgeになると一気に能力が上がるので、ちょっと届かないですけど。だいたい、NehalemってCoreMicroと殆んど同じアーキテクチャですからね〜・・・ ちなみに、HTT(Hyper Threading Technology)というCPUコア1個を2個分と見なして実行できる方式がIntelのCPUには入ってたりするんですが、これが搭載されていて有効な場合、このFLOPSを1.3倍してもいいです。(残念ながら2倍ではないんですね〜) 因みに、私のノートPCはSandyBridgeのi5(M2450)が乗ってるんですが、FLOPSだけ見るとE8400より遥かに高いです(笑) M2450は定格2.3GHzで物理コアは2コア、TB(ターボブースト)動作時で最高2.8GHz(だったかな?)。HTT対応で仮想実行コア合わせて4コア動作。 これで、理論値で36.8GFLOPS(HTTを考慮して1.3倍済み)。クロック当たりのFLOPSが8FLOPSとCoreMicroの2倍の値なので、結構伸びますね。TBが働いたときは40GFLOPS強まで上がります。TB時の動作はちょっと複雑なので、こちらは1.3倍していません。 でも、最終的にはE8400を搭載したデスクトップのが遥かに速いので、GPUの能力やHDDの転送速度、電源の安定性などのバランスがいいほうが結局は速いPCなんでしょうね。 閑話休題。。。 とにかくJUNSはやたら大げさにIntelの技術を紹介していたり、しかもそれが間違っていたり。てめーんとこの技術じゃないのに、「どうだ、すごいだろう」的な紹介をしています。 自分の知識に酔いしれている雰囲気しか感じられず、それだけなら良いんですが、その売値がなんと30万、40万、70万と有り得ない高値で売っているのです。 こんなもん、自作すりゃ1/3くらいの値段で出来ますよ。それに、OCしたり、ましてや水冷PCなんて自分でメンテナンス、それこそバラから組めるくらいの知識と技術が無いと扱えないはずでしょう。 つまり自作の領域です。しかもマニアックな。それ程の技術を本来なら要求されることをやっているわけです。それなのに、ターゲットは一般ユーザー。信じられません。 だいたい、OCなんて遊びでやるもんで、正直言って処理能力を向上させる手段としてはよくありません。ベンチマークでスコアが上がって喜んで、それで終わりですよ、普通は。 しかもしかも。ネットでの評判では、これほどの技術を持っていないようだとの情報も。なんでも、MBとの配線すら間違えちゃうみたいです。電源未接続とかもあったみたい。 とにかく突っ込みどころ満載で、ここでは書ききれません(笑) 興味がある人はここ からHPに行けますので、その目でご確認ください。あ、くれぐれも購入だけはしないことをお勧め致します。 まあ、私は死んでもJUNSと関わらないと思いますが、こんな商売人(というか人間)が世の中に存在することが許せません。早急に対処されることを切に願っております。 >>次へ |