<GEX COOL WAY 100 を分解> |
以前、私が使用している水槽用クーラーが故障したことを記事にしましたが、その後諸事情で一時的にアクアリウムを休止していたので、クーラー自体放置状態でした。 先週アクアリウムを再開したのでクーラーも使おうと思ったのですが、クーラーを起動したら何と温度が正常値!。 「やったー!もしかして直ったか〜?」 と思ったのもつかの間、27度と言う表示だったディスプレイは、5秒もしないうちに37度へ・・・(-_-;) そして15秒ほどで40度の表示・・ ちなみに、このクーラーは40度までしか測れません。もちろん、センサーが40度のお湯に浸かっているわけではありません。 しかし、40度に張り付いていると言うことは、校正で4度ずつ強制的に基準を下げてやれば正常値に戻るのではないかと思って校正をしてみたのですが、どの値にしても40度のままなのでセンサーか回路が完全に死んだようです。 試しに80度のお湯と0度の氷水にも浸けてみましたが、値に変化なし。。。 ・・・ さてどうしたものか。前回思いついた方法では、この状態だと少々不安です。最悪発火するかもしれないので・・・かと言ってこの程度の修理に7000円+往復の送料なんて有り得ません。もぅ、センサーと回路だけ送ってくれれば自分で直すよ!(笑)。でも実際その程度の故障なんだよな〜・・・ 仕方ないので、とりあえず今年はクーラー無しで水槽を立ち上げることにしました。ここらで初心に帰るのも良いでしょう。底面ろ過をエアリフトで行い、温度制御はヒーターのみと言う最小構成にして最も安定する構成。以前エビの飼育が最も上手く行っていたのもクーラーを導入する前だったので、ある意味理に適っているのかも。 水槽の方向性は決まりましたが・・・ このクーラーどしよ。このままでは30000円のジャンク品です。うん、こうなったらあれだね。「もうどうしようもないのなら、分解しちゃうZE☆!」っていう私流の対処法が登場するね。 で、分解。。。 本体下部にある9個のビスをはずし、上部の給排水を行うパイプに取り付けられている大きなボルトを手で回して外すと、すぽっとカバーが上に外れます。
で、色々と弄繰り回していたのですが、とりあえずコンデンサは大丈夫そう。電気回路用の大きなトランジスタの周りに、電解コンデンサが2個と、セラミックコンデンサが2個。コンデンサ自体はこれで全部でした。少ないね。 とりあえず、全部放電させてから再び起動してみましたが、状況は変わらず・・・ そう簡単にはいかないか。マイコンに設定とかが記録されているって書いてあったからリセットしようと思ったんだけど、どうも上手く行きませんでした。揮発性のEPROMを期待してたんだけど、どうも不揮発性。ブラックライトは直ぐに出ないので、とりあえずスルーします。 回路には、テスターで解るレベルの故障はありませんでした。まあ、起動自体はするわけだしね・・・ 次にテスターを入れたるはセンサー部。温度センサーは、計測部が温度で抵抗が変化することを利用して温度を測ります。つまり、ある温度Tの抵抗Rが解っていて、それが温度によって線形的に変化するのなら、Rだけ解ればTを求められるのです。 ただ、経年劣化とか何らかの理由で抵抗が変わってしまうと、温度が求められなくなってしまいます。 さて、抵抗を測ってみましょ。抵抗のコネクタはここ。
赤いほうがコンプレッサーの温度センサーで、白いほうが水槽内の温度センサーです。因みに取説には「凍結防止センサーに異常があるとE2、水温センサーに異常があるとE1と表示されます。」と書いてあります。 試しに、それぞれコネクタから抜いた状態で起動してみたら、確かに表示されました(^_^;) GEXさん、「異常」ってのは「断線」って意味なのかい? さて、抵抗はこんな感じ。
左が問題の水温センサーで、右が凍結防止センサー。さて、これはどういうことでしょう。 1KΩレンジで計測しているので正確には0Ωではありませんが(というより、0Ω自体ありえませんが)、1Ωレンジで測ってみても100Ω程でした。凍結防止センサーと比べて、抵抗が絶縁体と導体くらいに違います。 んー、抵抗がなくなっちゃいました。なんで? ってか、物理の法則に従えば、温度は低くなるほどに電気抵抗も低くなります。超伝導体(リニアモーターとかに使われますね)も、温度を極端に低くすることで電気抵抗を限りなくゼロに近づけているのですから。 でもクーラーの温度表示が最大の40度に張り付いています。にも関わらずセンサーの抵抗が無いって事は、センサー・回路共に故障してしまったようです。 恐らく、本来は数KΩもの抵抗に繋がれてなければならない回路なのに、抵抗が100Ωまで下がってしまった為に、短絡に近い状態となってしまったのでしょう。センサーだけ壊れれば済むところを、短絡防止回路が無かった為に回路まで・・・ 本当はセンサーのコネクタに、何か適当な抵抗を繋いで温度表示が変化するのかを見たかったんだけど、ちょうど良い抵抗が無かったのとめんどくさかった(^_^;)ので、これでお終いにしちゃいました。もしかしたら回路は生きてるのかも。 今年はクーラーは使わない方向だし、とりあえず差し迫った問題はないですしね。いずれ使うことになったときに、何か適当なサーモのセンサーを移植してみようと思います。もし抵抗レンジが違って使えなかったら、可変抵抗を組み込んだセンサー回路を作って繋げちゃえばいいでしょう。そうすれば、温度校正も回路レベルで行えます。 ただ、普通の人にとっては完全なる故障であることには変わりないですし、こんな短期間で壊れてしまう製品を売り出すGEXには疑問を感じます。今回の分解時、本体を持ち上げたら「カラカラ」と音がしたので何かと思ったら、何と熱交換器を固定するビスが2本も抜けていました。信じられません。他にも全体的に組み付けは、お世辞にも丁寧とは言えず、とても3万円の仕事とは思えませんでした。 今、GEXでは不良品の回収を行っているようです。その製品はICサーモスタットで、最悪発火の恐れがあるとか何とか。そう、サーモです。今回のクーラーの故障もサーモ部です。 今までは「安い」と言う理由でGEX製品を使用していましたが、今後新たに購入することは無いと思います。 >>次へ |